カメラマン 高野忠彦

パート2

 M1から、(高速道路、イギリス版、全線無料!)北に向かいM6へ。ヘイシャムの看板がでてきたら高速をおりる。海に向かって行けばフェリー乗り場に到着。T.T.Week前はヘイシャムからしかフェリーが出ていないんだ。いてますね、リアシートには一杯の荷物。老若男女。気のせいか、みんなうれしそうな顔してますね。ドイツナンバーだ。ドーバー越えてここまでスゴイな。ロンドンからでも500キロ近くあるのに・・・。いつもながら、ここまでくるまで落ち着かないというか、フェリーに乗るまでは安心できませんね。
とくに今年は・・・。やってしまいましたよ。高速(M6)でのガス欠。16で免許をとって以来、やったことなかったのですが、初めてが異国の地ですから気が遠くなりましたぜ。

フェリーの時間がヤバイと思いながら、ありがたいことにゆるやかな坂道ときたもんだ。クタクタになり途方にくれてたところ、キャンピングカーと一台のバイクが止まってくれ、ガソリンを分けてもらい、事なきをえましたが、ほんと助かったよ。聞けばマン島へむかう途中だったとのこと。ガソリン代を渡そうとしたら、首を振り、「マン島で会ったらビールでもおごってもらうよ。」泣けましたよ、その言葉に。(その後、フェリーで再会し、乾杯しましたよ。)エピソードを少し。閑話休題。  出港すれば、あちらこちらで乾杯とドンチャンさわぎ。長旅の疲れか、それも長くはなく、その後は爆眠モードへと移行。出港から約3時間後、前方にうっすらと島が見えてきます。あと1時間。何と長いことか。Week前なのに数百台のバイクは、今か今かと扉が開くのを待ち焦がれる。ゆっくりと扉が開き、そのすき間からさす夕日が気分を盛り上げてくれる。クラッチをつなぎ、夕日に向かって行くときのうれしさはなんとも言えませんよ。上陸し、ターミナルを抜ければ、そのままコースへ向かう気の早い人や、HOTELへとちりぢりと別れて行きます。


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