30話 「長生きの秘訣」
ニュー・イングランド通信
皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もニュー・イングランド通信をよろしくお願い致します。
さて,
日本ではお正月に長生きの方々が良くテレビやラジオに登場しますね。日本は世界に
誇る長生きの国なのですが
アメリカにも大変お元気で長生きのお年寄りがいます。そこで今回は12月25日の
クリスマスに満101歳を迎え
たDr. Harry Blumをご紹介しましょう。
1898年12月25日生まれ。何と3世紀に渡って生きていらっしゃるのです。Dr.
Blum はBrooklyn,
NYで耳鼻咽喉科のお医者さんとして95歳半になるまで現役で仕事をしていました。
引退をする時には新聞やテレビが取材に来て「やっとリタイアなさるんですね」という言葉に対して、「私はリタイアするのではありません。これから職業を変えるのです。」と答えたという有名なエピソードの持ち主です。さて、Dr. Blumが始めた新しい職業は?というと これがプロの画家です。65年前から絵を描き始め、50年前にはSan Francisco Museum of Art で銅賞を受賞する等、早くからその才能は認められていました。
しかし、本職の医師
の仕事が忙しく、画家としての
活動は趣味に留まらずを得なかったのです。それが晴れてプロの画家に転向し、昨年
1999年には初めてマンハッ
タンのSOHOにある『NOHOギャラリー』で個展を開きました。自宅の地下にあ
るスタジオでは、毎日
精力的に様々な絵を描いています。油絵とパステルが専門です。絵のモチーフは人物、
物体、風景、何でもこなしま
すが
一番好きなのは人物の中でも子供だそうです。お孫さん達がモデルになる事が多いと
いう、素敵なグラン・パでもあ
ります。
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