それ以来、アメリカでは、パイナップルはウエルカムの印。心からのおもてなしを表
すシンボルとなりました。ですから、今でも玄関のドア・マット。お客様用の食器。
ナイフやフォークの柄のデザイン。居間のクッションのデザイン。居間の卓上ランプ
のデザイン。家具の彫り物のデザイン。招待状やサンキュー・カードのデザインなど
等。それはそれは数え切れないほどたくさんの物にパイナップルのモチーフが使われ
ています。アメリカと言えば、イギリスからメイ・フラワー号でやってきた人達が最
初の移民です。ニュー・イングランド地方ではパイナップルなど取れない気候なの
に、なぜ?と首をかしげていらした方も多いでしょうが、これで謎が解けましたね。
お客様には、めったに手に入らないご馳走で、最高のおもてなしをする。これが、ア
メリカ式のホスピタリテイー精神なのです。しかし、決して食べ物だけではありませ
ん。この時にお客様を喜ばせたのは、キャプテンの南方探検の面白い土産話もありま
した。そうです。お客様をおもてなしするには、楽しい会話も忘れてはいけません
よ。アメリカ人は、ピーナッツにビール、宅配のピザにお手製のサラダ程度の簡単な
メニューでも、実に上手にお客様をお招きしてパーテイーをしてしまいます。その秘
密は、上手な会話なんです。日本人もこの「会話」の部分を見習うと、簡単に素敵な
おもてなしが出来るのではないでしょうか?
Enjoy your coffee!
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