また、別の調査結果もご紹介しましょう。日本人の大人と子供を同数集め、アメリカ
人に「RED」赤と言う単語を発音してもらい、聞かせました。そして、聞こえた音に
一番近いと思われる音をカタカナで書いてもらったのです。大人はカタカナ英語を覚
えさせられていますから、殆どの人が「レッド」と書きました。所が、先入観の無い
白紙状態の子供たちは90%近くが「ウレッ」と書いたそうです。カタカナ英語の弊
害とでも言いましょうか。日本人は、「赤」と言う言葉をカタカナで「レッド」と言
うと教え込まれているので、大人にはそのようにしか聞こえなかったのでしょうか。
或いは、それ以外にその音を表記するすべを知らなかったのかも知れません。しか
し、子供は聞こえた通りに書いた、と言うことの様です。
日本人が苦手とする「R」と「L」の発音も、本当は正しく聞こえているし、その聞
き分け能力を捨てながら育っているものの、子供が小さい頃は、カタカナ英語の先入
観が無ければ、もっと伸びる良い耳を持っているのに、大人が、世間が、カタカナが
その芽を摘み取っているのかも知れません。
さあ、頭を白紙に戻してみましょう。新しい音が聞こえてくるかも知れません。
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