離陸後、ほっとして機内食のメニューを見ると、牛肉料理と魚料理の選択。元々魚料理が好きな私は、「魚料理を選ぼう」と心に決めておりました所、機内食のカートが回ってくると「お食事は、和食と魚料理になりますが、どちらがよろしいですか？」と聞かれました。どうやら、狂牛病事件の為に、急きょメニューを変更したようです。アメリカに帰ればしばらく和食ともお別れですから、こちらも予定を変更して和食を頂きました。
食後に映画でも見ようかな？ と思っていると、機内アナウンスで、予定していたアクション映画をアニメ映画に変更すると知らせがありました。このアクション映画にワールド・トレード・センターが出てくるのかどうか？ 映画を見なかった私には分かりませんが、どうやら映画の内容、或いは画像を考慮に入れて、無難なアニメ映画に変更したのでしょう。細かい心遣いが随所に見られるフライトでした。
そして、JFK空港に到着。係員はニコリともせず真顔で厳しい手荷物チェック。「あなたを個人的に疑っているのではなく、これは私の職務ですから」と前置きをして、真剣に手荷物の検査。やっと空港を出て、リムジン・バスに乗り込むと、再びホワイト・ストーン・ブリッジで厳しい検問。いつもより、ずっと時間のかかった帰宅の旅でした。
橋の向こうに見えるマンハッタンのシルエットには、ポッカリと穴が空いたようにツイン・タワーが見えません。其れを見て、改めて事件の実感が涌いた気がしました。
来週も引き続き、アメリカの現在の様子をお知らせします。
Enjoy your coffee!
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