128話 「サンクス・ギビング料理の脇役」
ニュー・イングランド通信
11月の第4週目の木曜日はサンクス・ギビング。今年は11月22日です。
サンクス・ギビングと言えば、七面鳥の丸焼き、とメニューが決まっています。
毎年、感じることは、「サンクス・ ギビングの七面鳥は、日本のおせち料理
と同じ」と言うことです。日本中がおせち料理を作って新年を祝うように、
アメリカでは一年に一回だけ、人種、宗教を問わず、アメリカに住んでいる
人は皆、ターキー料理を頂きます。でも、日本で地域によってお雑煮の
作り方が違うように、ターキーの中に詰めるスタッフィング(ドレッシングとも
言う)に始まり、その他、脇役の料理に、人種、宗教、地域的な特徴が出る
ように思います。
今回は、七面鳥と並び、もっとも一般的な脇役料理に注目してみましょう。
「ヤム」と呼ばれるサツマイモに良く似た野菜を見たことがありますか。
皮の色も形も、殆ど日本のサツマイモと似ていますが、切って中身を見ると、
これがオレンジ色。あのパンプキンと同じ、鮮やかなオレンジ色なのです。
このヤムは、必ず甘く味付けをして出されます。ごく一般的な調理方法を
二つご紹介しましょう。
先ず、茹でて皮をむき、輪切りにします。その後、バターとメープルシロップを
タップリかけてオーブンで焼く方法。
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