title2.gif (23k)
011128-3.jpg (9k) コネチカット州には、"Reading for the blind"のユニットが5つあり、 サウスベリー図書館のスタジオで録音する三人一組のチームが25組。 概算で計算しても375人の方々がこのボランテイアに参加している ことになります。約25年前にこの活動を始めた創始者のPeggyさん の個人資産やライオンズ・クラブなどの寄付によってのみ運営されて いるこの活動には、国や州からの金銭的補助はありません。van Lier ご夫妻の様にボランテイアをする人がいてくれなければ全く成り 立たない活動です。「小さな活動ではありますが、目の不自由な 人達の感謝する言葉を聞くと、その声に励まされ、頑張ろうという 元気が出ます」と感想を聞かせて下さいました。

実際の録音は一週間に2時間スタジオに行くのですが、当然、 その前に本を熟読し、発音を調べ、準備も必要です。 リッチフィールドにある本部が送ってくる本のリストと読み手の 性別が書かれた表の中から、自分に合いそうな物を選びます。 選んだ本の一部を録音してオーデイション・テープとして本部に 送り、そのナレーターの声が適切であるかを判断して貰い、 やっとゴーサインが出ます。一冊の本を仕上げるのに約10ヶ月は かかるという辛抱のいる作業です。ご夫妻は3年間で4冊の 本を仕上げ、更に5冊目の本の制作に取り掛かる所です。

日本のTVは、副音声でドラマの成り行きが事細かに説明されて いますが、アメリカにはその様なサービスがありません。 この本のテープが目の不自由な人達の世界をどんなに明るく 照らしていることでしょう。ボランテイア活動は、小さな事の 積み重ねで大きな力に変身するんですね。

Enjoy your coffee!
page 1 2


| 最新コラム| ギャラリー| プロフィール | バックナンバー |