日本の昔話に出てくる「昔むかし、、、、おじいさんは山に芝刈りに、
おばあさんは川に洗濯に、、、」というのは、農耕民族のお話。
狩猟民族は多分、「昔むかし、、、おじいさんは山に七面鳥を射ちに、
おばあさんは暖炉に薪をくべて、ぐらぐらとお湯を沸し、おじいさんが
獲ってきた七面鳥のスープを作る準備をしていました」なんて事に
なったのではないでしょうか。冗談はさておき、家の主(あるじ)は
自分の手でしとめた肉を奥さんに料理させ、皆に分け与えるという
名誉な仕事をする重要な立場にあったのではないかと想像できます。
そして、そのなごりが今でもホリデーのデイナーテーブルや、パーテイー
での習慣として残っているように思います。ですから、この肉を切り
分けてお客様に分け与えるという役割は、決して奥さんの手伝いをする
優しいハズバンドではなく、一家の主たる主張でもあるのでしょう。
11月のサンクス・ギビングには、アメリカ全土がターキー料理を
楽しみますが、クリスマスになると国籍や宗教によってメニューが
違うようです。とはいえ、一番一般的なクリスマスのメイン・コースは
ハムの丸焼き。家族が皆集まったテーブルで、満足げに肉を切り分ける
お父さんの顔が目に浮かぶようですね。
Merry Christmas!
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