最近になってやっと(?)この地中に埋め込む金属製のオイル・タンクを
掘り起こし、地下室の暖房炉から一定の距離を置いた場所にタンクを
移すことが推進されるようになりました。というのも、あちこちで
この地中タンクのオイル漏れが発見され、その家の敷地内を
大きく掘り起こし、汚染された土を処理するのに莫大なお金が
かかったという例が問題になりました。州の環境局が立ち会いで
検査をして、それは大掛かりなものです。そこで、最近は家の売買を
する場合、このオイル・タンクが地中から掘り起こされて地下室に
新しいタンクが設置されていない家のローンは銀行が受け付けない、
という厳しい措置が取られています。少ない頭金を積んで、後は
30年のローンを組んで買った家が、オイル漏れだった場合、買い主は
莫大なオイル処理の費用を払えるわけはなく、そんな家にお金を貸した
銀行も、負債を抱え込むだけだから、というのが理由のようです。
我が家の周りでも、ほとんどの家が地中にオイル・タンクを埋め込んだ
形になっています。いつオイルが漏れるかもしれない、という不安は、
時限爆弾が地中に仕掛けられているようなもの。地中に潜ってしまって
いる部分ですから、目で見てわかることではありません。我が家も
つい最近、この時限爆弾もどきのタンクを掘り起こし、無事に
新しいタンクを地下室に備え付けました。「備えあれば憂いなし」の
ことわざ通り、これでホッとしました。日本でも、様々な環境対策が
進められているようですが、「地球に優しく」ということを真剣に
考えなければいけないのだと、改めて考えさせられました。
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