私の友人で丹精込めて薔薇を育てている人がいますが、彼女が冗談で
「日本は戦争に負けたけれどその仕返しにジャパニーズ・ビートルを
アメリカに送り込んで虫にアメリカ全土を征服させた」というぐらい、
実に造園家泣かせの虫です。様々なスプレーを試してみてもあまり効果がなく、
この虫を捕まえる良い方法は、庭にジャパニーズ・ビートルが好む臭いを
させる袋をつるして「罠」を仕掛けることです。この時期には、あちこちの
家の庭にこの「罠」が仕掛けられます。友人に、「あの袋の中にどんな
甘い蜜が入っているのかしら?」と尋ねたところ、クスクス笑って「実はね、
あの袋の中にはジャパニーズ・ビートルが好むセックスの香りが入っている
のよ」と教えてくれました。アメリカ全土を征服したように見えたジャパニーズ・
ビートルもセックスの誘いには勝てなかったということのようです。やはり
人間のほうが賢いですね。しかし、アメリカの美しい広い芝生のあちこちに
立っている罠は、決して美しいとは言えません。
ところで、こんな嫌われ者の虫になぜジャパニーズ・ビートルという
名前がついたのかと思ったのですが、元は日本に生息する虫で、
輸出品の中の何かに紛れ込んでアメリカに渡ってしまい、繁殖を続け、
広まってしまったようです。日本の皆さん、今度は、この虫を退治できる
「ジャパニーズ・ミラクル・スプレー」でも開発して、ビジネスの世界で
アメリカを征服してみてはいかがでしょうか?
Enjoy your coffee!
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