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第2話 「アメリカの割引方式」

 同じ物を買うのなら少しでも安い方が良いと思うのは洋の東西を問わず同じ筈です 。日本も最近は価格破壊が進んで定価でしか売らなかった高級化粧品なども店によって値段が違う事があるようです。価格コントロールが無くなって来て日本も随分変わりましたね。私がアメリカに引越してきた当初は この値段の違いに慣れるまで 時間がかかりました。気に入った物があってもすぐ買わないで“shop around”(あちこち商品を見て回る)が必要なんです。いろいろ比べてみて「品物が同じなら一番安いお店で買う。」と言うのが賢い買い物の仕方の様です。

 もう一つ慣れるのに時間がかかった事はアメリカでの毎日のスーパーの買い物です 。日本で「大安売り」のチラシが新聞に入ると隣の駅のスーパーまで歩いても「欲と二人ずれ」とばかりに張り切って買い物に行ったものです。「先着100名様」なんて具合に制限もありますがとにかく店に来てくれたお客には平等にこの安売りが適用されるのが日本です。ところがアメリカでは広告についている「クーポン券」を切り取って持って行かなければ安売りにはならないのです。「しまった、クーポン券を持ってくるのを忘れた!」と言う人の為に入り口に広告を置いているスーパーも あります。お客は店内で大きなカートを押しながら広告を広げ ビリビリとこのクーポンを破く光景が見られます。最近はこのクーポンを切り取る方式を簡略化するために無料で会員カードを作っている店が多くなりました。どちらも会計の時にクーポン券や会員カードを渡す事で割引になります。
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