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第18話 「ホーム・オフィス」

 毎日、通勤ラッシュの電車や地下鉄を乗り継いでオフィスにたどり着くまでに疲れてしまうのが日本の通勤地獄。「在宅勤務」と言う言葉を聞くたびに「ああ、通勤時間の分だけゆっくり寝ていられる」「化粧をしたり、ビジネススーツとハイヒールに身を包まなくても良いなんて羨ましい...」等、それぞれに思い浮かべる事が有るでしょう。

 アメリカでもまだまだ少数派の「ホームオフィス・システム」ですが、私の身近に二 つの例が有りますのでご紹介しましょう。

 先ずは成功例。某時計会社のセールスウーマンは、入社して1年後に在宅勤務になり、現在まで14年間、快適にホームオフィスで仕事をしています。彼女は自宅の一部屋を自分専用のオフィスにしてコンピューター、ファックス、仕事専用電話などを完備しています。子供のいないカップルですから、夫の協力を得て家事を分担したり、 プロを雇って家の掃除を任せたり、仕事に専念できる環境もそろっています。

 彼女にホームオフィスの利点は?と質問した所、こんな答が返って来ました。「自分で時間の調整が出来るので、私は朝早く起きて6時から仕事をしています。本社のオフィスが始まる8時までにたっぷり2時間仕事が出来ますから、その分昼休みを長く取って私用の雑用をする時間に当てています。それと、お化粧をしたりドレスアップする必要がないので、自宅で普段着のまま仕事が出来るのも女性にとっては有り難い事です。」そこで、今度はマイナスの面は?と聞きました。「仕事を終えたら一切仕事の事は考えない様にしようと決めていますが、ホームオフィスは目の前にある訳ですから、夜になってもつい仕事が気になって24時間仕事の事が頭から離れないと言うのが欠点と言えば欠点でしょうか...」なるほど。女性の在宅勤務はプラス面が多いようです。
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