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 では次に失敗例。男性のエンジニア。こちらは小さい男の子が二人いる自宅にホームオフィスを持っていました。独身、新婚時代は良かったのですが、子供が生まれて状況が変わってしまいました。こちらも自宅の一部屋をオフィス専用にしていますが 、子供が小さい頃は泣き声がうるさかったり、多少大きくなると友達が遊びに来て騒いだり、雑音が多すぎるようです。

 初めのうちは子供が寝静まってから仕事をしたり、 時間的な工夫をして何とかやっていました。その内、今度は奥さんが子供を出来るだけ外へ連れ出して、昼間、自宅での静かな時間を作ってやりくりをしてみました 。でも、夫の仕事ははかどらないし、母親と子供達も普通の生活を送る事が出来ないと言う理由で、とうとう会社勤務に変更をせざるを得なかったと言う例です。これは子供が学校へ行く年齢に達していなかった事が失敗の原因の様ですから、一概に男性の在宅勤務は難しいとは言えません。男性でも、前述の女性の様に、時間の自由が効いて、普段着のままリラックスして仕事が出来、在宅勤務が上手く行く例だってある事でしょう。

 しかし、男女を問わず、自宅にいるとそれだけ外部からの雑音が多い事は確かです。余程、意志強固にしていないと私生活と仕事の境目がうやむやになる事が一番難しい課題の様ですね。それぞれの家庭環境によって在宅勤務が可能かどうか?自分に向いているかどうか?その正しい判断がホームオフィス・システムの成功の鍵と言えるのでは無いでしょうか。
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