n_logo.gif (18k)



 でも、それ以外の殆どの都市のケースは、多少お金に余裕が出来た人は郊外に家を買って引越して行く事になり、お金の無い人達ばかりが都市に残ってしまうようです。都市に住んでいれば仕事に行くのに車など要りません。バスを利用できます。 一戸建てでは無く、低家賃のアパートに賃貸で住むことが出来ます。この様にして都会がスラム化して、益々中流以上の人は郊外に出て行くと言う現象がアメリカの都会の典型的なパターンのようです。

 低収入の人が都市に流れ込み、それと同時に中流以上の人達は都市から出て行く。都市の中心部にある住宅の不動産の価値はドンドン下がっていく。犯罪率が上がって行き、しまいには都市の中心部にあるデパートまでもが治安が悪いと言う原因でお客が集まらなくなり、ついに店を閉める状況に追いやられる。と言った具合に悪循環になっていってしまうようです。日本ではお金持ちが便利な都心に住んで、それ以外の人は住宅の値段の安い郊外に家を買うと言うケースが多い様ですが、アメリカはむしろ逆の様です。

 中流以上の人は、郊外に家を買って、出来るだけ環境の良い所で子供を育てたいと願います。御主人は車又は電車で通勤するのが普通の様です。勿論、この郊外型住宅も都心から距離が離れればそれだけ地価が下がるのは日本と同じですから、通勤圏での現象です。そしてNY周辺の本当のお金持ちは、仕事の為に週日はマンハッタンの高級アパート、そして週末は郊外の大きな家と言うのがお決まりのようです。
page 1 2 3
次へ


| 最新コラム| ギャラリー| バックナンバー |