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第9話 「米国教師 日本へ行くの巻 No.3」

さて このシリーズも3回目に成りました。フルブライト教育基金のスポンサーの企画で 日本の富山県にホーム・ステイをしたアメリカ人教師のDr. Jennifer Dolan先生のお話です。

990715-1.jpg (11k) 3週間に渡るこの視察研修旅行の最後のハイライトは 日本人家庭に一泊するホーム・ステイです。ホスト・ファミリーは富山市にお住まいの市立幼稚園の先生宅。こちらは 親子3代がご一緒にお住まいの6人家族。核家族が当然のアメリカ人にとって この親子3代のお住まいを訪れた事は 良い経験に成った事でしょう。この家庭の主婦はお子さんが二人いらっしゃる いわゆるワーキング・マザーの幼稚園の先生です。同じ教育関係のお仕事と言う事で お話もはずんだようです。

ドーラン先生のカメラが向けられたのは 先ず 畳の部屋。そして日本式のお風呂。日本の家庭に初めて訪れたら やっぱりこの辺が興味の中心の様ですネ。シャワーの生活をしているアメリカ人は 日本の様な深いお風呂に入った事がありません。お風呂と言えば あの洋式のバスタブに入浴剤を入れて「バブル・バス」にして 泡だらけのお湯に入ると言うのがアメリカでは一般的です。そして そのお湯は一人一回限りで 栓を抜いてお湯は流してしまうのです。この旅の最初、東京での勉強の中に「自分が入った後 お風呂の栓は絶対抜かない事。後の人が まだ同じお湯を使います。」と言われていた事が 甦ってきたと言います。

990811-2.gif (8k) 日本人家庭の生活を観察してみると 玄関で靴を脱ぐ習慣、体を洗ってから湯船に入るお風呂の入り方、トイレには専用のスリッパが備え付けてある事など 日本人は「とても綺麗好き」と言う印象の様です。その通り。アメリカでは 一応 マットの上で靴をこすってから家に入るとは言っても やっぱり 外の泥を家の中に持ち込むようで 日本育ちの私には 耐えられない習慣ですが どうやら感じる事は誰でも同じらしいですね。日本人は綺麗好きな国民なんです!アメリカの家に比べれば サイズは小さいものの 大変機能的に作られ、モダンな設備の日本の家屋に大満足のドーラン先生は 湯上がりの浴衣に包まれて とても嬉しそうなお顔で 写真に収まっていました。
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