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盲導犬一頭を育て上げるのに 約$20,000(約170万円)掛りますが 盲導犬を受け取る目の不自由な人は$150(約1万2千500円)を支払うだけです。現在も約40人がウエイテイング・リストに名前を連ね、盲導犬が来るのを待ちわびているそうです。FIDELCOのユニークなサービスは まだ続きます。

990922-3.jpg (9k) 盲導犬を新しいご主人様に紹介する時。普通の盲導犬訓練所は 人間の方が出向いて、犬と一緒の寮生活をしながら お互いに慣れていく方法を取っています。所が 人間も犬もお互いにやっと慣れたかな?と思った頃 場所を変えて 今度はご主人様の住む本当の家で 再び 新しい環境でお互いに慣れていかなければならないという事になります。こんな手間を省くため FIDELCOでは 盲導犬を直接自宅に届け、トレーナーが近くのホテルに滞在して 3週間のご主人様と盲導犬の指導をしてくれるのです。この様なきめ細かいサービスのお蔭で 目の不自由な人と盲導犬の一心同体の生活が始まります。

FIDELCOのユニークなサービスは 他にも在ります。10−12年の仕事を終えて盲導犬がリタイアした後、毎日の生活をすっかり盲導犬に頼っていた人にとっては 再び 視力を失ったような不自由を感じる事でしょう。その様な人には 優先的に新しい盲導犬を与えるように配慮し、FIDELCOは 目の不自由な人達と一生のお付き合いをしているのです。又 トレーニングを終えて現場の仕事に出ていった盲導犬を一年に一回はチェックして どうしているか?を確認したり、獣医さんとは密に連絡を取り、病気になった時には必ず連絡をするようにというシステムを作っています。人間にも犬にも優しい心配りが感じられます。

日本は 公共施設の盲人用信号や駅の点字の表示など アメリカに比べてたくさんの優れた点が挙げられます。でも 目の不自由な人に聞くと 「盲導犬を得るというのは 点字や杖の補助のもう一段階上のレベルに上がれる事だ」と言います。 私達も 自分の出来る範囲の中で協力できる事が在れば 盲導犬の普及に努めたいものです。 チャオ
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