25話 「カードを送る習慣」
ニュー・イングランド通信
日本では最近 手紙離れ、筆離れの傾向が強くなり、電話で用を済ませたり、電子メールでメモ的に筆談をしたりする事が多いようです。
アメリカでも勿論、電話やE−メールは普及しています。でも 西洋では昔から
ビジネスの世界でも プライベートでも 手紙やカードを送る習慣が定着しています。
アメリカで一番多くカードが送られる時期と言えば クリスマス。日本の年賀状と同
じで 一年に一回しか連絡を取らない人達ともカードの交換をします。その他には
サンクス・ギビング、イースター等の祝日。バレンタイン・デー、ハロウイーンの様
なイベント。母の日、父の日の様な感謝を表す日。 最近は ボスの日、秘書の日、先生の日、看護婦の日、お祖父さんの日、お祖母さんの日など 感謝を表す日は 数えればきりが在りません。そして お誕生日のカード。こちらも 一歳用のカードから始まり
各年齢に応じて、男の子用、女の子用、20歳、30歳 …70歳、80歳、90歳
等 たくさん選べます。
他には 色々な特別な場合を想定して「引越おめでとう」「昇進おめでとう」「退職おめでとう」「車の免許取得おめでとう」。この辺までは分かりますが 「離婚おめでとう」なんてものまで在ります。「I love you」とか「I'm sorry」等
面と向かって言えない言葉をカードが伝えて暮れる便利な物。詩的な言葉が上手に今
の心境を伝えて暮れて 本人は ただサインをして投函するだけでラブ・レターになってしまう物。
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