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 彼女は6年前に私の隣りの家を買いましたが、その時にはこの家は障害者用の配慮など全く無い、普通の家でした。皆さんは「ユニバーサル・デザイン」と言う言葉を聞いた事が在りますか?これは5年程前にノース・キャロライナ州ラリーに住むRon Maceと言う建築家によって紹介された動きです。障害者、老人、妊婦、誰でも皆が一緒に使える空間を作ろうと言う考えで「バリア・フリー」と言う言葉も頻繁に使われています。このユニバーサル・デザインの考え方をいち早く取り入れてリンダさんのお宅は家の概観を損ねない様にして車椅子で自由に生活できるように様々な工夫がなされています。

 先ず、道路部分から家の中に車椅子で入る為に「障害者用のランプ」が出来ています。家の中では一階と二階の行き来をエレベーターを使ってしています。一階のリビング・ルームの壁に取り付けられたドアを開けるまでそこにエレベーターがあるなんて誰も想像もしません。エレベーターの中には非常用電話も取り付けてあり、万が一 停電になった時など外との連絡が取れるようになっています。このエレベーターは二階のマスター・ベッドルームにつながっています。この様に家の中は自由に車椅子で移動が出来ます。各部屋のドア・フレームの幅が車椅子が通れるように幅広く作られている事は言うまでもありません。
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