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 アメリカのスーパー・マーケットには必ず店備え付けの車椅子が用意されていて買い物がし易くなっています。どこの駐車場でも必ずハンデイー・キャップ用のパーキング・スペースが入り口の近くに確保されています。様々な文明の利器と設備の整った社会の中で車椅子の生活をしている人も普通の人と何ら変わりの無い生活が出来るのは素晴らしい事ですね。日本でも都心の大きな駅や市営バス等で車椅子用のランプを見かけますが、公共の交通機関を利用する事が多い日本では残念ながらまだアメリカの様に車椅子の人が全く一人で誰の手も借りずに自由に出歩けると言うレベルまでには達していないようです。これは根本的に日米の生活形態が違うためではないでしょうか。車社会で“door to door”の生活と、階段が多くて混雑する公共の交通機関利用の生活との差は大きいでしょう。

 今まで車椅子利用の障害者と言うと前述のリンダさんの様な病気による障害、又は事故による障害がすぐ頭に浮かんだ事と思いますが、老人で足腰が弱くなって車椅子を利用する人も今後もっと増えてくるはずです。このユニバーサル・デザインのコンセプトは障害者も老人も妊婦もそして乳母車を押しているお母さんも 皆が快適に一緒に生活出来る空間を作って行こうと言う動きです。アメリカに比べてスペースが限られている日本ですがそれなりに工夫をしてこのユニバーサル・デザインを取り入れた快適空間を目指したいものですね。
※写真はすべて風間さんが撮影されたものです。

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